地震に耐えられる家に!知っておきたい「耐震リフォーム」とは?

住宅が古くなってくると、地震で倒壊するリスクも高くなるので不安ですよね。自宅のリフォームを検討している方は、耐震性能のアップも兼ねて「耐震リフォーム」をするのがおすすめです。今回はそんな「耐震リフォーム」についてご紹介します。

耐震リフォームとは?

耐震リフォームとは耐震改修工事とも呼ばれ、簡単にいうと耐震性能をアップさせるリフォームのことです。具体的に行われる作業を以下でご紹介しましょう。

老朽化している箇所の修繕

古くなった木造住宅で特に重要なのが「老朽化している箇所の修繕」です。木材はどうしても年月により朽ちたり腐ったりしてしまうものですし、シロアリ被害にあうことも珍しくありません。耐震用金具を使い、土台の取り替えや柱の修繕が行われます。また、木材を新しくするときには防腐・防蟻(ぼうぎ)処理も欠かせません。

基礎や壁の補強

基礎や壁の耐久力が不足しているなら「基礎や壁の補強」が重要です。基礎にひびが入っていればそこを修繕するのはもちろん、「無筋コンクリート」だった場合は「鉄筋コンクリート」と一体化させることで耐久性をアップ。壁には「筋かい」や「構造用合板」などの部品を取り付けることで、横から加わる強い力にも耐えられるようにします。

屋根の軽量化

屋根が重い場合、地震で倒壊するリスクが高まりますが、その屋根を軽量化することで揺れに強い家になります。特に日本家屋でよく使われている古い瓦は重量があるので、屋根を重くしている原因となっています。同じ瓦でも、材質の異なる軽い瓦にするだけでも、倒壊リスクは軽減します。

耐震リフォームがなぜ必要なのか

このような耐震リフォームですが、そもそもなぜ必要なのか疑問に思う方も多いでしょう。答えは単純に、地震で倒壊しないようにするためです。地震大国と呼ばれる日本では、いつどこで大地震に見舞われるか分かりません。日本の建物は国が定める耐震基準に沿って建てられていますが、古い基準では大地震に耐えられるほどの耐震性能は保証されていません。古ければ古いほど老朽化の問題も存在しますから、倒壊する可能性が高いといえます。家族の命を守るためにも、耐震リフォームについての情報を仕入れておいて損はありません。

「耐震」と「制震」と「免震」

耐震に関する情報で、「制震」や「免震」という言葉を目にすることがあります。「耐震」と似た言葉ですが、これらは耐震とどう違うのかと気になっている方も多いでしょう。3つの違いは、工法にあります。

・耐震

「耐震」はその名の通り「揺れに耐えられる工法」です。基本的な地震対策でもあるので、この中では最も広く使われています。ただし、揺れに耐えられるだけで、揺れ自体を軽減するわけではありません。

・制震

「制震」は、建物内部に揺れを吸収する装置を取り付けることで「揺れを軽減する工法」です。一般の住宅はもちろん、高層の建物では特に有効な手段となっています。

・免震

「免震」は、「揺れをほとんど伝えない工法」のこと。その秘密は建物の基礎部分にあり、基礎と建物の間に「免震装置」を取り付けることで、揺れが直接伝わらない構造になっています。

住宅の耐震性を調べるには「耐震診断」がおすすめ

耐震リフォームを行う場合、耐震診断が欠かせません。耐震診断とは「家がどれくらいの揺れに耐えられるか」を調べる手法です。家の耐震性能を把握した後、どのような耐震リフォームを行うのがベストかを決めましょう。耐震診断については、次で詳しく解説します。

耐震診断の内容とは?

具体的に、耐震診断でチェックされるポイントをご紹介しましょう。耐震診断自体は専門家が行いますが、どのような調査が行われるのかを知っておくと、話を理解しやすいでしょう。

地盤の状態

建物が建っている地面も、耐震診断のチェックポイント。地盤が固いか柔らかいかによって、揺れ方も変わってくるからです。地盤の状態を調べる方法としては、地中を掘り進む「ボーリング調査」があります。

建物の形状

コの字型やL字型など、特殊な形状の建物は一部分にエネルギーが集中しやすいため、ゆがみやねじれの原因となります。一般の住宅で広く採用されているシンプルな四角形は、比較的地震に強い形状といわれています。

壁の強度

壁は耐震性を決める重要なポイントのひとつ。壁の厚さはもちろん、耐震用金具が設置されているかどうかなどもチェックされます。

我が家は本当に大丈夫ですか?

大地震はいつどこで起きるか分かりません。家族の命を守るためにも、地震に耐えられる家かどうかはとても重要です。家をリフォームするなら、耐震性についても考えておきましょう。

参考:

・住宅の耐震補強工事をしたい!リフォームの内容や費用を教えて!|ホームプロ

taishin nippon

-present U’plan- 耐震や構造の情報を広く発信しています。

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