2017.08.17 07:15長期固定金利住宅ローン「フラット35」の基本を徹底解説!CMでもよく耳にする住宅ローン「フラット35」とは、どのような住宅ローンなのでしょうか? 利用するための条件や、どんな人に向いているかなど、詳細が気になるという方もいらっしゃると思います。今回はそんな「フラット35」について徹底解説します!フラット35とは? どのような住宅ローンかフラット35とは、長期固定金利の住宅ローンのことです。独立行政法人である「住宅金融支援機構」が民間金融機関と提携して行っているサービス。金利が全期間固定であることと、返済期間が最長35年であることから「フラット35」という名称が付けられました。そんなフラット35の特徴をご紹介しましょう。ずっと固定金利ローンの金利の形には、大きく分けて固定金利と変動金利が存在します。変動金利は...
2017.08.14 03:38木造の構造計画(梁・床編)木造の構造計画(耐力壁編)に引き続き、木造物件のご相談時に意匠事務所様にプランの調整をお願いすることが多い項目をご紹介します。今回は梁などの架構や、床の水平構面に関することです。○梁材長さ>6m、梁せい>450の梁材は、通常は特注品となります。施工会社・プレカット工場によって入手状況や機械加工が可能かどうかなどが異なります。○梁せい以下のような場合は梁せいが大きくなります。①スパンの長い梁、多くの梁が架かっていて負担荷重が大きい梁②オーバーハング部分の片持ち梁③梁上に耐力壁が載る(耐力壁下に柱が無い)場合
2017.08.11 03:34マグニチュードと震度の違いとは? ①どこかで地震が起こった時、ニュースや新聞などで「マグニチュード」とか「震度」という言葉をよく耳にすると思います。今回の地震は、マグニチュードがあの大地震よりも大きいのに震度が小さいのはなぜ?と思われたことはありませんか?今回はその謎についてお話しします。理解を深めるために、なぜ地震が起こるのか?を確認したいと思います。ご存知の通り、地球は球体です。地球は大まかに言うと、3つの要素で構成されています。中心にあるのが核、核を包むようにマントルがあり、表皮に地殻があります。私たちが普段目にする陸地や海底は地殻ということになります。マントルは基本的には固体と考えられていますが、核に近い方は、核の高熱によりドロドロしていて、地殻に近付くにつれて固まってきます。
2017.08.10 07:15地震に耐えられる家に!知っておきたい「耐震リフォーム」とは?住宅が古くなってくると、地震で倒壊するリスクも高くなるので不安ですよね。自宅のリフォームを検討している方は、耐震性能のアップも兼ねて「耐震リフォーム」をするのがおすすめです。今回はそんな「耐震リフォーム」についてご紹介します。耐震リフォームとは?耐震リフォームとは耐震改修工事とも呼ばれ、簡単にいうと耐震性能をアップさせるリフォームのことです。具体的に行われる作業を以下でご紹介しましょう。老朽化している箇所の修繕古くなった木造住宅で特に重要なのが「老朽化している箇所の修繕」です。木材はどうしても年月により朽ちたり腐ったりしてしまうものですし、シロアリ被害にあうことも珍しくありません。耐震用金具を使い、土台の取り替えや柱の修繕が行われます。また、木材を新し...
2017.08.07 03:37片持ち床とは今回は、バルコニーなどになる片持ち床の、一般的な作り方をお話します。○木造の場合・一方向に持ち出す場合図①の様に下階に柱がある梁を持ち出して床を作ります。・二方向に持ち出す場合図②の様に下階に柱がある赤い梁を2段目(下段)で持ち出すとともに、直交方向の梁も持ち出します。※概ね、持ち出した長さの2倍程度の長さの受梁が、持ち出さない側に必要です。※持ち出し梁を一般的な材種・梁成とする場合は、持ち出し長さ910~1365程度が目安になります。※持出長さが長くなる場合は、梁成UP,材種UPが必要になります。※赤い梁の右側に柱がない場合は、赤い梁と同レベルに梁を入れ赤い梁を支持します。
2017.08.04 03:34建物はどのようにして地震に耐えるのか②前回は、建物が地震に耐える方法は、大きく分けて二つあり、その抵抗の仕方から「強度型」と「靭性型」とお話しました。今回は、具体的にはどのような建物があるのかをお話します。建物は一般的に、柱・梁で構成されています。地震が起こっていない時にも、それぞれ重要な役割を果たしていますが、地震が起こった時にも、地震に耐える為の要素(=耐震要素)として、活躍します。柱・梁に加えて壁も一定の条件を満たせば、耐震要素として極めて重要な役割を果たしてくれます。主要な耐震要素として、壁に頼っている建物を「強度型」といい、串団子で言うと太い串を持った串団子です。意外と思われるかもしれませんが、一般的な木造住宅はほとんどが「強度型」です。木造住宅は、「筋交い」と呼ばれる斜材や、「...
2017.08.03 07:10中古マンションのリノベーションを考えるときに押さえておきたいポイント近年、新築マンションを購入する代わりに「中古マンションを購入してリノベーションをする」という手法が注目されています。この方法にはメリットも多いため、実際に選択肢として考えている方も多いでしょう。そんなリノベーションについて、注意すべきポイントを解説します。リノベーションとは?リノベーションとは、簡単にいうと改修や改装のことです。リノベーションと似た言葉として「リフォーム」というものもありますが、両者の線引きは非常に曖昧なので明確な差はないと考えてよいでしょう。ただ一般的にリフォームは「老朽化した建物を新築の状態に戻す」ことで、リノベーションは「設備やデザインなどを大規模に変更して新築のころよりも良い状態にする」という意味で使われることが多いようです。リ...
2017.07.28 06:42もし自宅が災害でダメージを受けたら「住宅資産価値」はどう変わるか?住宅の購入を考えるとき、どうしても無視できないのが災害リスク。もし大地震が起きて自宅が災害でダメージを受けた場合、住宅資産価値はどうなるの……、と疑問に思う方も多いと思います。今回はそんな住宅資産価値と災害について解説します。住宅資産価値の基本住宅資産価値とは、家の市場価格のこと。つまり「その家を中古住宅として売却しようとしたらいくらか」の目安になるものです。住宅資産価値が高ければ高いほど、家を売却するときに助かります。それでは、そもそも住宅資産価値とは何によって決まるのでしょうか。「一戸建て住宅」と「マンション」に分けて解説します。一戸建て住宅の場合一戸建て住宅の価格は分かりやすく、単純に「土地の価格」と「建物の価格」の合計でほぼ決まります。仮に「3...
2017.07.27 05:31建物も人も粘り強く構造設計をしていると、「脆性的(ぜいせいてき)」という言葉を耳にします。あまり聞きなれない言葉ですが、脆い(もろい)という意味です。構造設計では、建物が脆性的な壊れ方をせず粘り強く地震に耐えられるような設計をします。「建物が脆性的だとどうしてダメなの?」「地震に粘り強く耐える?」そんな人のために、ある例で解説しましょう。力自慢のAさんとBさんとCさんがいます。Bさんは軽量級で2tの重さまで支えられます。AさんとCさんは重量級なので4tまで支えられます。
2017.07.27 05:25柔能く剛を制す!?「地震に対して、建物は固い方が良いのか、柔らかい方が良いのか」日本の構造設計が暁を迎える頃、そんな議論が行われていました。時代背景は、関東大震災(1923年、大正12年)から昭和初期にかけていよいよ鉄筋コンクリートの建物が建ちはじめた頃でした。まずこの話をする際に紹介しなければならない人物が二人います。一人目は、佐野 利器(さの としかた、1880年-1956年)東京帝国大学教授、帝都復興院理事、東京市建築局長等「家屋耐震構造論」(1915年(大正4年))で工学博士号を取得。この論文は日本の建築構造学の基礎を築いたものと評され建築構造の耐震理論構築としては当時世界初の試みでした。二人目は、真島 健三郎(ましま けんざぶろう、1873年-1941年)日本...
2017.07.27 05:12地盤改良(柱状改良)木造の戸建住宅の場合は、ベタ基礎が採用されることが多いかと思われます。その際に、地盤が建物を支える力(地耐力,支持力)が不足する場合には、地盤改良を行います。地盤改良の一つとして、その土地の土とセメントなどを混ぜて、地盤のなかに円柱状の改良体をつくり支持力を増やす工法があります。この改良体の支持力(↑)は、先端支持力と周面摩擦力の合計となります。
2017.07.27 05:10木造の構造計画(耐力壁編)構造設計のご相談をいただいた際に、構造上の気になる点があればお伝えしています。一般的な木造在来軸組のプランについては簡易な壁量チェックを行い現状のプランで通常の許容応力度設計が可能な壁量が確保されているか確認しています。木造物件のお見積時に意匠事務所様にプランの調整をお願いすることが多い項目をご紹介します。今回は耐力壁に関することです。○壁量不足建物全体的に、筋かいや面材を設置できる壁が足りないことがあります。許容応力度計算を行った場合、施行令46条の壁量計算で算出する壁量の概ね1.5倍程度の耐力壁が必要になると言われています。『規基準の数値は「何でなの」を探る 第2巻』(建築技術)のQ.242によると、壁量計算の前提としている建物重量は「実際の値より...