2017.10.22 08:38ヒロ構造設計5年目のヒロです。構造設計って楽しいんですよ!とみんなに知ってもらいたくて、お家で街中で、気が付くと建築ネタを探してキョロキョロしている建築"構造"女子です。
2017.10.13 04:56耐震住宅でも安心できない?建物以外も考えたい地震・災害対策住宅の購入時には、広さや立地など考えておきたいことがたくさんあります。なかでも、地震のリスクを考えて「耐震住宅」を検討している方は多いのではないでしょうか。今回はそんな「耐震住宅」について解説します。耐震住宅とは?耐震住宅とは、地震に強い家のことを意味します。耐震住宅と似たような言葉に「制震住宅」「免震住宅」というものもあるのですが、これらはどう違うのでしょうか。地震に強い家は3種類ある広義での耐震住宅には、「制震住宅」も「免震住宅」も含まれます。一方、狭義での耐震住宅は、「制震住宅」、「免震住宅」とは別扱いとなるのでご紹介しましょう。・耐震住宅耐震住宅は、「地震に耐えられる基準を満たした家」のことです。1981年以降、新しく建てる場合には新耐震基準を...
2017.10.06 04:48住宅の購入時には火災保険へ入るべき?知っておきたい火災保険の弱点住宅を購入する際には、「もしものとき」を考えて災害保険に加入するのが一般的です。特に火災保険を中心に検討している方も多いのではないでしょうか。今回はそんな火災保険について特徴や弱点をご紹介します。火災保険の特徴火災保険とは、その名の通り「火災」に対しての保険をさします。火災という災害に見舞われた際、被害状況に合わせてお金が支払われます。つまり、万が一の際のセーフティーネットということです。この火災保険には、知っておくと得するポイントがあるので解説しましょう。火災保険の「対象」とは?火災保険で重要なポイントのひとつが、「保険の対象」は何かということです。火災保険の対象として任意に設定できるのは主に、「建物」と「動産」のふたつ。動産とは、家の中に存在する家...
2017.09.29 04:40買った住宅が「欠陥住宅」だったら?欠陥住宅に関するニュースが後を絶たず、住宅購入予定者の不安は消えません。特に耐震性は居住者の命にかかわる可能性が高いだけに、その不安は深刻といえるでしょう。もし、あなたが買った住宅が欠陥住宅だったら、そのショックは相当なものになるでしょう。では、どうすれば欠陥住宅か否かの見分けができるのでしょうか。欠陥住宅とは欠陥住宅とは、一般に「通常有すべき安全性を欠いた住宅」とされています。「安全性」とは「住宅居住者の生命・身体・健康」に対する安全性です。制度的には「国民の生命、健康、財産の保護を図る」ために制定された建築基準法、日本建築学会の「標準工事仕様書」、住宅金融支援機構の「技術基準」などに合致しない住宅は、「安全性を欠いた住宅」とみなされます。したがって...
2017.09.29 03:44固有周期と共振現象この世に存在する全ての建物には、固有周期というものが存在します。固有周期とは、建物が片側に揺れて、反対側にも揺れた後に元の位置に戻るまでの時間のことです。固有周期は建物が重いと長くなり、堅くなると短くなるという性質を持っています。一方で、地震の揺れは不規則です。しかし、ある特定の固有周期を持つ建物に対して、突出して大きな被害をもたらす性質があることがわかってきました。一口に地震と言っても、その性質はいろいろです。固有周期の短い建物で被害が大きくなる周期の地震もあれば、固有周期の長い建物に対しても然りです。この地震の持つ周期と、建物の固有周期が一致すると揺れが極めて大きくなってしまいます。ぶらんこをイメージしてみて下さい。ぶらんこの揺れるリズムに合わせて...
2017.09.22 03:15あなたの家の耐震性は大丈夫?不安はホームインスペクションで解消中古住宅を買いたいが耐震性が不安、買った後どのぐらい住めるのか、買った後の修繕費はどのぐらいかかるのか……。中古住宅購入者にとって、「買った後の不安」の種は尽きません。このような不安を払拭してくれるのが「ホームインスペクション」といえるでしょう。ホームインスペクションとは?ホームインスペクション(住宅診断)とは「住宅向け建物検査サービス」のことです。ホームインスペクター(住宅診断員)が住宅の劣化状況や建物の不具合を検査します。それにより補修個所・時期を見定め、補修費の見積もりを行います。ホームインスペクションを利用すると、一般に次のようなメリットがあるといわれています。買主・ホームインスペクターが第三者的立場で検査するので、検査の信憑性が高い・入居後に...
2017.09.22 02:53【ポイントは快適空間】ハウスダスト対策に有効な3つのマメ知識!一口にハウスダストといっても、すぐに重病を引き起こす原因になる、というわけではありません。とはいえ、住み慣れた家で長く暮らしていくとなれば話は別です。そこで今回は、日々の生活で手軽に実践できる「身近な改善方法」から、マイホームを購入予定の人にとって役立つ「快適な家づくりのポイント」まで、ハウスダストに悩まされることなく暮らせる『3つのマメ知識』をご紹介します。室内の空気を清潔にしてハウスダストから身を守る!ホコリを吸い続けると、咳が出たり、喉が痛くなったりするものですが、これらの症状はハウスダストと関係しています。まずはハウスダストの正体と対策方法を見てみましょう。実は意外と知られていないハウスダストの正体ハウスダストとは、肉眼では見えない埃(ホコリ)...
2017.09.20 09:48フィレンツェ大聖堂➃内陣からドームを見上げる前回は、フィレンツェ大聖堂のドーム工事に関わった職人達について、ドーム外殻の2重シェル構造とからめて、ご紹介しました。今回は、ドーム工事の進め方について、当時の資料と今もドームに残る工事の痕跡から、たどってみたいと思います。20世紀初めまで、内部の仮枠なくしてドームを建設する手法については、様々に議論されてきましたが、決定的な資料の収集はまだ十分とは言えません。有力なヒントとされる資料として、例えば、18世紀のフィレンツェの技術者による、ローマ サン・ピエトロ大聖堂の工事に用いられた内部足場の再現図が残っています。しかしこれは、内部仮枠工法を前提にしたスケッチであり、残存するフィレンツェ大聖堂ドーム工事の「仕様書」に明記されてい...
2017.09.15 02:50空き家オーナーなら知っておきたい、耐震対策の2大ポイント!かつての空き家は「一律で固定資産税が優遇される」といわれていましたが、新しい法律ができたことにより“一部の税制優遇は廃止”されています。そうすると、「いったい何が空き家のメリットなの?」と思うオーナーも多いはず。ところが、法律が制定された理由には「建物の老朽化」が関係しているため、耐震対策を万全にしておけば、以前と同じ税制優遇を受けられます。そこで今回は、空き家の現状に触れながら、空き家オーナーにとって役立つ「2つの耐震対策」をご紹介します。空き家と耐震対策は切っても切れない間柄少子高齢化と供給過多で、今もなお増え続けているのが空き家問題です。まずは、全国の「空き家の現状」と「空き家のリスク」を見てみましょう。全国の住宅の約13%が空き家2013年に総...
2017.09.08 02:45大地震を想定した、賃貸物件ならではのリスク対策【3箇条】今回ご紹介するテーマは、賃貸物件で暮らす人が知っておきたい「災害時のリスク対策」です。大地震はいつ発生するか分からないものですが、備えあれば患いなし。そこで、一戸建て住宅では想定しにくい二次的災害の危険性から、避難時の注意点まで、賃貸物件ならではの災害時のリスク対策をまとめてみました。賃貸物件の全壊時に役立つ「支援金制度の活用方法」の解説もあるので、心配性の方は必見です!賃貸物件ならではのリスク対策その1 原状回復が仇になる二次的災害に注意賃貸物件の契約では、原状回復が障害になり、ネジ止めを用いた「壁に穴を開ける強力な固定」ができない場合もあります。大地震を想定した場合、家具や家電などが固定できていないと、転倒による二次的災害の危険性も視野に入れなくて...
2017.08.31 09:00つい考えてしまう!②-電車の中編-こんにちは、ヒロです。日々の生活のちょっとしたことを構造設計に置き換えて考えてみようをシリーズ化してみました。電車に乗っているといろんな力を受けます。そのようなとき、吊り革を掴んだり、隣の人に寄りかからないと立っていられない人と、何も持たずに踏ん張れる人がいるかと思います。なぜ違いがでるのかを構造設計風に考えてみると…