-雪の結晶を本気で考えてみた-
こんにちは、ケンです。
普段の何気ない日常にも『構造』が潜んでいます。
みなさんは、『雪』と言われてどのようなことを想像するでしょうか。
今回は、少しミクロな視点で『雪』を観察してみたいと思います。
ご存じの通り、『雪』は、ミクロな視点で見ると、結晶になっています。
実は、こうした結晶にも『構造』の考え方が潜んでいます。
雪の結晶は、『フラクタル』という形の特徴を持っています。
もう少し言えば、『自己相似』という、全体と部分が同じ特徴を持って形成されています。
雪の結晶も、部分と全体で同じ特徴を持っています。
ルールとしては、
①一本の線を書きます。
②その線を三等分します。
③その三等分した長さの辺を一辺とする正三角形を真ん中に作ります。
④各辺に②~③を繰り返します。
部分で見ればとても簡単な作りですが、それが繰り返されると、とても複雑で美しい形に変化していきます。
これは、『フラクタル』の特徴をもつ有名な図形で、コッホ曲線と言われています。
また、こういった『フラクタル』の特徴は、樹木、海岸線、雲、そして人の血管の他、自然界の様々なモノにみられます。
とても簡単なプロセスが、淡々と繰り返されることで、神羅万象、大宇宙をも包み込む、大いなる構造につながる‐塵も積もれば山となる。
日常のちょっとした積み重ねが思いもよらない未来につながっていくような、示唆にあふれるフラクタル構造をご紹介しました。
(参考文献-フライ=オットー他著 岩村和夫訳(1986)『自然な構造体』鹿島出版会)
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