2018.06.20 08:07シドニー オペラハウス⑤~構造設計の功績~こんにちは、ケンです。 前回は、連続的に曲率が変化する曲面の施工が、実現不可能であること。それに対して、オペラハウスの複雑な屋根曲面をひとつの球形の一部と見立てて、 全ての曲面をひとつの球の曲面から切り出すという、ウッツォンのアイデアをご紹介しました。 ウッツォンはコンペを勝ち獲ったものの、これほどの巨大なプロジェクトを担当した経験もなく、事務所の体制も整っていませんでした。オペラハウスの施工は、設計が終わる前からスタートし、現場は刻一刻と進むなか、それでも実現にこぎつけられたのは、構造設計者アラップのマネージメント能力によるところが大きかったといわれています。 シドニーオペラハウスは、当初4年で完成するはずだったものが、14年かかりました。建設も半ば...
2018.06.08 07:39つい考えてしまう!④-お料理編-こんにちは、ヒロです。みなさんは毎日お料理をされていますか。実は、お料理の時に発生する力も、構造設計で考えることができます。食材を切ったり、潰したりする時に加わる力を構造設計風に考えてみると…。■食材を切る場合