2018.05.18 07:36つい考えてしまう!③-お買い物編-こんにちは、ヒロです。みなさんは買い物に行く時、エコバッグを持って行きますか。ビニール袋とエコバッグの違いを構造設計風に考えてみると…。■ビニール袋の場合
2018.05.11 07:31つい気になってしまう!②-つい反応してしまう用語編-こんにちは、ヒロです。構造設計業務の中で使用している用語の中には、日常生活の中でも使われているものがたくさんあります。ついつい反応してしまう人も多いかも?日常■クリープ
2018.04.20 08:04シドニー オペラハウス③ ~実現不可能であることを確認するために~写真はBrian Voon Yee Yapによるこんにちは、ケンです。前回は、シドニー オペラハウスのコンペ案について、その屋根曲面のスケッチを数学で解析することの困難さについてお話しました。設計者であるヨハン・ウッツオンの「卵の殻のようになめらかな曲面にしたい」という強い意志を実現しようと、オブ・アラップと構造設計技術者達は、想定を超える長期間、苦心を重ねることになります。 まずは、屋根の曲線を放物線に見立てて、解析作業が始まりましたが、すぐにシェルの足元の曲げ応力があまりにも大きくなり過ぎて、設計出来ないことがわかりました。この強大な曲げモーメントに対応するため、シェルを2重構造とし、その中に鉄骨トラスを組み込む案、開口部をルーバー状の壁で補強し、...
2018.04.13 03:42地盤調査と建物規模現在、主に使われている調査というと、スウェーデン式サウンディング試験とボーリング標準貫入試験があります。スウェーデン式サウンディング試験は、表層付近の地盤の半回転数を測定します。地層の種類としては、砂質土、粘性土の2種類に分けられます。ボーリング標準貫入試験は、支持層までの間の1m毎のN値を測定します。※支持層=N値50以上を5m以上確認できる硬い層各深度で土を採取するので、地層の種類が判明します。また、追加で孔内水平載荷試験や液状化の判定などが行えるので、スウェーデン式サウンディング試験よりも地盤の性質がわかります。なお、基礎設計に用いる検討式はそのほとんどがN値を使用します。地盤調査の種類と対象建物の目安は、下記になります。・スウェーデン式サウンデ...
2018.03.30 07:24日常に潜む『構造』-段ボール--段ボールを本気で考えてみた-こんにちは、ケンです。普段の何気ない日常にも『構造』が潜んでいます。『段ボール』もその一つです。ご存知の通り、段ボールの材料は紙です。ただのペラペラの紙ですが、段ボールの箱は中身がある程度重くても壊れずに持ち運びができます。それはなぜでしょうか。
2018.03.18 07:14日常に潜む『構造』-蜘蛛の巣--蜘蛛の巣を本気で考えてみた-こんにちは、ケンです。普段の何気ない日常にも『構造』が潜んでいます。みなさんは、きちんとお掃除をされていますか。天井の隅に蜘蛛の巣が張られていませんか。今回は、『蜘蛛の巣』のお話です。
2018.03.09 03:45片持ち材について前回、片持ち床の作り方をご紹介いたしました。今回は、前回の最終行『何故、片持ち床周辺の懐に余裕が必要なのか?』を『片持ち材の検討』を通してご紹介したいと思います。むずかしいお話ですが、お付き合いください。○1点目建築基準法に使用上の支障の検討というものがあり、部材のたわみ量に対して上限が決まっています。片持ち材は部材の根元でしか繋がっていないため、たわみやすい部材です。そして、この『たわみにくさ』を向上させるには、成(スラブ厚・梁成)を大きくする方が効果が高いのです。○2点目片持ち長さが2mを超えた場合に、短期地震時の縦揺れの検討が必要になります。この場合の短期地震時の検討は、下記の式で行えます。『 短期検討用荷重 = 長期荷重 + 鉛直震度1.0の地...
2018.03.02 07:16日常に潜む『構造』-ハチの巣--ハチの巣を本気で考えてみた-こんにちは、ケンです。普段の何気ない日常にも『構造』が潜んでいます。『ハチの巣』もその一つです。では、ハチの巣の断面をイメージしてみましょう。
2018.02.23 07:12日常に潜む『構造』-しゃぼん玉--しゃぼん玉を本気で考えてみた-こんにちは、ケンです。みなさんは、子供のころしゃぼん玉で遊んだことはありますか。ふわふわと浮かぶしゃぼん玉はとてもきれいです。ただ、『構造』を学んだあと、しゃぼん玉を見るとかなり衝撃がありました。
2018.02.20 07:46シドニー オペラハウス② ~幾何学にのらない曲線~こんにちは、ケンです。1958年、シドニー港に突き出す岬の先端にオペラハウスを建設する計画が立ちあがり、国際コンペが実施されました。世界から200件を超える応募が集まり、国際的にはまったく無名のデンマーク人建築家ヨーン・ウッツォンが選ばれました。ウッツォンはフリーハンドで外観スケッチを描き、風をはらんで重なり合うヨットの帆ような、そのなめらかで優雅な曲線は、審査員のみならず、当時の世界中の人々を魅了しました。しかし、このスケッチは、解析することもできなければ、つくることも出来ない、言ってみれば空想上の産物でありました。薄い曲面は、鉄筋コンクリートのシェルとして建築的に実現されるわけですが、この時、曲面に面外の曲げが発生すると、リブや折版構造等による補強...
2018.02.09 07:23和の心を持った『構造』-レシプロカル構造-こんにちは、ケンです。人と人とは助け合って働いています。もちろん私たちも、一人一人が助け合いながら、チームで働いています。実は、構造体の中にもお互いが支えあうことで成り立つモノがあります。
2018.01.20 07:22シドニー オペラハウス① ~伝説の難工事~ 世界三大美港の一つ、シドニーのポート・ジャクソン湾に突き出たベネロング岬に、総合芸術劇場のオペラハウスが立っています。屋根・外壁は連続した曲面で構成されていて、白色と淡い桃色の釉薬をかけたスウェーデン製のタイルが張られていて、その船舶の帆のような、あるいは貝殻を合わせたような独特な外観は、シドニーのみならず、オーストラリアを代表するランドマークとなっています。2007年には、世界遺産に登録され、学術審査にあたったTICCIH(国際産業遺産保存委員会)は、「コンクリートの新しい使い方を提言し、独創的な構造を支えるため新たな補強材のリブを考案したことは将来的な建築の可能性を広め、その意匠は創造性と革新性を兼ね備えている」と評価しています。シドニー オペラ...