つい考えてしまう!⑤

-ドライブ編-


こんにちは、ヒロです。


山道や海沿いの見晴らしのいい道をドライブしていると、気分がよくなり、ついついスピードを出してしまうことはありませんか。

見晴らしのいい道は周りに風を遮るものがないため、とても大きな風を受けます。

見晴らしのいい道をドライブする時に加わる力を構造設計風に考えてみると…。


■ドライブ中に加わる力


(風を受けるトラックの図)


車の高さ(H)が高いと、風を受ける面積が大きくなり、転倒しやすくなります。

横からの力(P)に抵抗する力は、車の重さ・荷物の重さがあります。

たくさんの荷物を積んで運転している時と、荷物を積まずに運転している時では

同じ風でも転倒しやすさは違ってきます。


■建物に加わる力で考えると…



(風を受ける建物の図)


間口(W)が狭く、高さ(H)が高い建物の場合、より転倒しやすくなります。

転倒に抵抗するには、基礎の重さが大きく影響してきます。


転倒しないために、「基礎梁を大きくしよう」、「スラブの厚みを大きくしよう」、「杭基礎にしよう」などの対策が必要です。


このような検討を行っていても、東日本大震災では津波による力で転倒をした建物が

ありました。杭まで一緒に引き抜かれ、転倒している被害状況を見たとき、改めて

自然の怖さを思い知らされました。


建築基準法は、あくまでも最低基準を定めています。

同じような建物でも、立地条件により受ける風の力、地震の力、津波の力、地盤の強さが

変わってきます。


お家を建てる時は、信頼できる建築士にデザインだけでなく、構造についても

相談してくださいね。

taishin nippon

-present U’plan- 耐震や構造の情報を広く発信しています。

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