前回は、建物の安全性を指標という数値で判定することをお話しました。
今回は、どのくらいの数値であれば「安全」と言えるの?をお話します。
広く共有されているのが、一般財団法人 日本建築防災協会が示す指標です。
それでは、順番に見ていきましょう。
木造(上部構造評点)
1.5以上 …倒壊しない。
1.0以上~1.5未満…一応倒壊しない。
0.7以上~1.0未満…倒壊する可能性がある。
0.7未満 …倒壊する可能性が高い。
鉄骨造(Is値、q値)
Is≧0.6かつq≧1.0 …倒壊、崩壊の危険性が低い
その他 …倒壊、崩壊の危険性がある
Is<0.3またはq<0.5 …倒壊、崩壊の危険性が高い
鉄筋コンクリート造(Is値)
Is≧Iso …安全
Is≦Iso …疑問あり
???
倒壊しないの? 一応って!
危険性が低いって、安全なの?
疑問ありって、どういうこと?
みなさん、いろいろ突っ込みを入れられたと思います。
「昭和56年以前の建物は要注意!!①」でもお話しましたが、地震→法律改正を
何度も繰り返してきた経緯からも100%安全ですとは言えないのです。
(これは新築の建物も同じですが・・・。)
そして、ここでまた新しい言葉が出てきました。鉄筋コンクリート造のIsoです。
これは、構造耐震判定指標と呼ばれるもので、建設地であったり、建物の用途によって決まる値です。
一般的には第1次診断で0.8、第2次診断、第3次診断で0.6とされています。
あ、またここで新しい言葉が出てきました。
第○次診断です。
次回、第○次診断って?から続きます。
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